英国・ウェーマス日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会より、2012オリンピックでセーリング競技の初日の様子が届きました。
以下、日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会広報より引用。
[7月30日 ウェーマス発]
大会2日目、日本勢登場の日を迎えました。
今日のウェーマスは日本の秋のような爽やかな快晴でした。気温15℃、風は西南西15ノット前後。セーリング競技には絶好のコンディションです。
日本チームの初陣を担ったのはレーザーラジアル級・土居と49er級・牧野組です。レーザーラジアル級のレース海面はウェーマス湾の沖合の「サウス」、49er級は陸から観戦が可能な「ノーズ」海面です。
49er海面に近い岸沿いには多くの観客が詰めかけ、とくに有料スタンド席が設けられた「ノーズ」には参加各国の国旗が打ち振られ、自国のチームが岸近くに近づくたびに大歓声が沸き上がり、「見せて魅せる」競技に進化するセーリング競技の一端がうかがえました。
【レーザーラジアル級・土居愛美】
初日の2レースを29-32で終え41艇中の32位発進となりました。風は最大17ノットまで上がり、沖合のため波が悪く予想以上の苦戦を強いられました。この風域はもっとも体重の影響を受けるとされています。そうした中、土居はスタートのせめぎあいに巻き込まれ、思うようなスタートがさせてもらえませんでした。ほんのちょっとしたポジション取りさえ修正が利けば1線のスタートが可能となり、10番台の順位が見えてきます。ほろ苦い初日を終え、負けず嫌いの土居は悔しい顔をしていましたが、明日はレース海面が沖から岸に近い海面になるため今日よりは走りやすさが期待できます。
【49er級・牧野幸雄/高橋賢次組】
1レース目、リコール旗が揚がり牧野組を含めた7艇がスタートラインに戻りました。見る側にはアウター寄りの数艇がリコールに見えましたが、中央寄りから出た牧野組は実際にはリコールではなく、これが最後まで災いし2上で挽回をしたものの上位に上がることはできず16位フィニッシュ。
2レース目はよいスタートで左海面狙いの上位集団に続きましたが、中間でのタックが裏目に出て1上回航順位を1番あげた13位フィニッシュでした。初日は20艇中の16位発進となりました。右海面奥に小高い陸地があるため風を見つけて走る難しさを実感させる「ノーズ」海面でした。
明日はウインドRS:X級の男女が登場します。
天気予報は南からの前線が通過するため、やや強めの南西15〜20ノットの風が吹き、雨もようと出ています。
【出場種目・日程・代表選手】
◆49er(フォーティー・ナイナー)級(ダブルハンド) 20か国
7月30日(月)〜6日(月)全15レース
≪4日・7日予備日≫ メダルレース8日(水)
☆ 牧野 幸雄・高橋 賢次組(トヨタ自動車東日本)
◆レーザーラジアル級(シングルハンド) 39か国
7月30日(月)〜4日(土)全10レース
≪2日・5日予備日≫ メダルレース6日(月)
☆ 土居 愛実(慶應義塾大学)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級男子 38か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級女子 28か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 須長 由季(ミキハウス)
◆470(ヨンナナマル)級男子(ダブルハンド) 27か国
8月2日(木)〜7日(火)全10レース
≪5日・8日予備日≫ メダルレース9日(木)
☆ 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
◆470(ヨンナナマル)級女子(ダブルハンド) 20か国
8月3日(金)〜8日(水)全10レース
≪6日・9日予備日≫ メダルレース10日(金)
☆ 近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)