英国・ウェーマス日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会より、2012オリンピックでセーリング競技の初日の様子が届きました。
以下、日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会広報より引用。
[7月31日 ウェーマス発]
今日のウェーマスは朝方の雨のあとは終日曇天。気温16℃、風は南西寄り16ノット前後。陽が射さない分、肌寒さを感じる1日でした。
選手家族のサポート拠点となったキャッスル・コーブ・セーリング・クラブ(CCSC)には午前中から3選手の家族&応援関係者が来場し、オリ特スタッフが運転するゴムボートに分乗して海上からの応援、また「ノーズ」観客席や海岸沿いの道からの思い思いの応援など五輪大会ならではの光景が見られました。
大会3日目、日本勢はウインドサーフィンRS:X級男女が初日を迎えました。
2日目に入ったレーザーラジアル級・土居と49er級・牧野組は予想外の苦戦を強いられました。中風域を超えるコンディションの中、ともに順位の上下こそありましたが4レース通算総合ではフリートの後位に位置しています。
一方のRS:X級男子・富澤と女子・須長も同様な状態で初日の2レースを終えました。
明日からの巻き返しに期待したいと思います。
【レーザーラジアル級・土居愛美】
スタートの出遅れが成績に表れています。ライン入りをもう少し早くすることが必要かもしれません。世界の強豪の中に割って入る攻めるスタートが欲しいところです。スタート後の加速は改善され、スピードは悪くありません。コース取りにもうひと工夫があれば上位に食い込めます。帰着後テレビの放映ビデオをチェックして明日に備えるとのことです。
それにつけても、上位艇の走りはますます男性化しています。15分間のハイクアウトを物ともしない姿には驚かされるばかりです。日本の男子選手でもなかなかできないことです。
【49er級・牧野幸雄/高橋賢次組】
今日のレース海面は時折20ノット近くまで吹き上がりました。49erはスピード競争ありきのクラスです。牧野組はスタートは問題なく出切れていますが、今日はその後のスピードに難があり、苦しい展開を招いてしまいました。
レース終了後、海上にてコーチとの意見交換をおこない、実直に練習するふたりの姿が印象的でした。
【RS:X級男子・富澤 慎】
25-25の27位発進でした。「富澤はこんなものではないはずなのに」と誰しもが思った初日の走りでした。
スタートに本来の冴えが見られませんでした。
【RS:X級女子・須長由季】
チャーター艇(支給艇)を使いこなせていない状態です。セッティングに戸惑いがあるのが走りに影響しているようです。想定外の19-23。22位発進となりました。今日の風は須長の得意とする風域には足りないこともありましたが、スタート後のポジション取りがうまく行きませんでした。明日に期待です。
【出場種目・日程・代表選手】
◆49er(フォーティー・ナイナー)級(ダブルハンド) 20か国
7月30日(月)〜6日(月)全15レース
≪4日・7日予備日≫ メダルレース8日(水)
☆ 牧野 幸雄・高橋 賢次組(トヨタ自動車東日本)
◆レーザーラジアル級(シングルハンド) 39か国
7月30日(月)〜4日(土)全10レース
≪2日・5日予備日≫ メダルレース6日(月)
☆ 土居 愛実(慶應義塾大学)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級男子 38か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級女子 28か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 須長 由季(ミキハウス)
◆470(ヨンナナマル)級男子(ダブルハンド) 27か国
8月2日(木)〜7日(火)全10レース
≪5日・8日予備日≫ メダルレース9日(木)
☆ 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
◆470(ヨンナナマル)級女子(ダブルハンド) 20か国
8月3日(金)〜8日(水)全10レース
≪6日・9日予備日≫ メダルレース10日(金)
☆ 近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)