英国・ウェーマス日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会より、2012オリンピックでセーリング競技の様子が届きました。
以下、日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会広報より引用。
[8月1日 ウェーマス発]
今日もウェーマスは終日曇り空でした。気温15℃、風はほぼ南の16ノット前後。体感的にはかなり冷える感覚で、風よけの日向が欲しくなる1日でした。海上は風が沖合から吹いてくるため、波も出始め、多少ハードなコンディションでした。レース海面によってはガスト20ノット超まで吹き上がったようです。
今日のレーザーラジアル級のレース海面に面した高台のJSAF本部には土居選手の家族が見え、オシャンビューの窓に激励横断幕を張り、遠くでおこなわれているレースを双眼鏡で眺め、時に傍らのTVライブ(BBCのNET動画配信)に目をやりながら一喜一憂の応援が続きました。
大会4日目、期待する日本勢は残念ながら不調で4クラスともに下位に低迷しています。それぞれが懸命に世界に挑んでいることは見て取れますが、今ひとつ「冴え」が見られません。「順位」がほしいところです。
明日から日本のエース種目470級の男子が登場します。4年間の集大成として文字通り満を持しての出陣です。
【49er級・牧野幸雄/高橋賢次組】
今日の最初のレース(第5レース)は良いスタートで第1上マークを4位回航しました。これで大浮上と思わせましたが、その直後にシート(細ロープ)2本がどうしたことかキンク(絡む)してしまい。それを解くのに手間取り、1下マークは11位に後退してしまいました。18位フィニッシュは不運な捨てレースとなってしまいました。スピード競争ですから一つのトラブルが起きると即順位が下がり、挽回は至難の業になります。
牧野組は1レースごとにチューニングを工夫しています。2レース目は11位というシングル手前まで行きました。走りが改善され始めているように思えます。明日シングルを取れば浮上のきっかけをつかめるかもしれません。
【レーザーラジアル級・土居愛実】
「これぞ五輪レース」を、身をもって経験しています。スタートは改善してきましたが、ファーストタック後の風のシフトが読み切れず上位に上がることができませんでした。若さを活かして世界のビッグネームたちに臆することなく、思い切ってチャレンジしてほしいと思います。攻めてください。レース後の反省会では2つのヒントがコーチから出されていました。明日はレイデーです。
【RS:X級男子・富澤 慎】
何かきっかけをつかめば流れが変わるはずです。
【RS:X級女子・須長由季】
1上までが勝負です。ガスティーでシフティーのコンディションに乗りきれませんでした。セッティングは改善の兆しが見えてきました。本領発揮が待たれます。
【出場種目・日程・代表選手】
◆49er(フォーティー・ナイナー)級(ダブルハンド) 20か国
7月30日(月)〜6日(月)全15レース
≪4日・7日予備日≫ メダルレース8日(水)
☆ 牧野 幸雄・高橋 賢次組(トヨタ自動車東日本)
◆レーザーラジアル級(シングルハンド) 39か国
7月30日(月)〜4日(土)全10レース
≪2日・5日予備日≫ メダルレース6日(月)
☆ 土居 愛実(慶應義塾大学)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級男子 38か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級女子 28か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 須長 由季(ミキハウス)
◆470(ヨンナナマル)級男子(ダブルハンド) 27か国
8月2日(木)〜7日(火)全10レース
≪5日・8日予備日≫ メダルレース9日(木)
☆ 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
◆470(ヨンナナマル)級女子(ダブルハンド) 20か国
8月3日(金)〜8日(水)全10レース
≪6日・9日予備日≫ メダルレース10日(金)
☆ 近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)