英国・ウェーマス日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会より、2012オリンピックでセーリング競技の様子が届きました。
以下、日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会広報より引用。
【8月3日 ウェーマス発】
今日のウェーマスは気温18℃、おおむね晴れ。風向・南南西210〜220°、風速はマリーナに近いレーザーラジアル級海面が14ノット前後、観客席に近い49er級海面が15ノット前後、そして沖の470級海面が14〜18ノットといずれも絶好の風具合でした。
(ウインドRS:X級は本日レイデー)
大会6日目、待望の470級女子・近藤/田畑組が登場しました。出艇前の準備をする二人はいつもながらの対照的な表情を浮かべていました。落ち着き払った近藤 愛、元気みなぎる田畑和歌子。日本セーリング界の期待を担う二人には緊張感というものは無く、まさにいつもの近藤・田畑組でした。
1レース目、慎重を期して早めにスタートラインに入り、下7のスタート。50秒ほどで返してそのまま右海面に。3分ほどで再び返して、1上を13位回航。その後3マークで9位に上がり追い上げを図りましたが、微妙な風の振れに影響されそのままの順位でフィニッシュとなりました。
次の2レース目は上寄りから抜群のスタート。1上を8位回航し、スピードにも乗り、その後のジャイブ合戦を制して徐々に順位をあげ一気に4位に浮上。ガスト18ノットの中順位をキープしてフィニッシュしました。左右の海面のブローを読み切った見事なレース展開でした。多少の遅れを慌てず騒がず最後には上位に出てくる力量はさすが日本のエースというほかはありません。フィニッシュ後、初日総合6位と思われましたがイスラエル艇がポートスターボのケースで失格になり、1番上げての5位を確定しました。
レース後、内外のメディアのインタビューに答えながら冷静に戦いを分析する姿は明日からのさらなる飛躍を予感させるものでした。首位英国にはわずか6点差。まったく問題なく上々の滑り出しです。
明日は49er級がレイデーです。
また、レーザーラジアル級は早くも最終日となります。
【出場種目・日程・代表選手】
◆49er(フォーティー・ナイナー)級(ダブルハンド) 20か国
7月30日(月)〜6日(月)全15レース
≪4日・7日予備日≫ メダルレース8日(水)
☆ 牧野 幸雄・高橋 賢次組(トヨタ自動車東日本)
◆レーザーラジアル級(シングルハンド) 39か国
7月30日(月)〜4日(土)全10レース
≪2日・5日予備日≫ メダルレース6日(月)
☆ 土居 愛実(慶應義塾大学)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級男子 38か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級女子 28か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 須長 由季(ミキハウス)
◆470(ヨンナナマル)級男子(ダブルハンド) 27か国
8月2日(木)〜7日(火)全10レース
≪5日・8日予備日≫ メダルレース9日(木)
☆ 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
◆470(ヨンナナマル)級女子(ダブルハンド) 20か国
8月3日(金)〜8日(水)全10レース
≪6日・9日予備日≫ メダルレース10日(金)
☆ 近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)