宮城・荒浜ポイントの波情報をいただいている、リアルサーフの残間さんよりレポートが届きました。
震災当日の様子や現在の復興の様子など、レポートが届き次第、順次掲載させていただきます。
ガレキの山が高く増えるほど、家屋の解体や、流失物の撤去が進んでおり、荒浜周辺では残った家も少なく、内陸側からは見えなかった阿武隈川の堤防も見えるように……。

【ガレキが撤去された様子】
本来なら6月に入り、宮城県内各地のサーフポイントではローカル大会や、NSAの支部予選などで週末を中心に海は大勢のサーファーで大変にぎわっているはずなのですが、3.11の大震災の影響で宮城仙台エリアのサーフポイントはほぼ立ち入り禁止状態が続いています。(ポイントによってはビーチクリーンを行った所もあります)
荒浜においては6月中旬ころより、砂浜に重機が入り壊れた防波堤等の復旧工事がはじまりました。亘理町の海岸線の防波堤はほとんどがコンクリートごと破壊されており、高潮による浸水、波によっての浸食等の危険もあることから盛り土工事をした後、秋ごろまでに応急的な5メートルの仮堤防を作る予定だそうですが、いまだに防波堤の内側は液状化等の影響で運河のような状態のままですし、工事の期間中も海岸には立ち入り禁止です。
【応急工事の看板】
【破壊された堤防】
そんな中でも、荒浜漁港には修理が終わった船舶が10隻ほど係留されており、6月10日に震災後初となる釣り船がお客さんを乗せて荒浜漁港から出港しました。まだまだ予約も少ないそうですが、亘理の釣り船は1年を通して多くの魚種を対象にしており人気の高いレジャーになっています。(私も利用してましたが、釣り道具もすべて流されました)
【漁港に戻ってきた船舶】
そして、6月25日にはこれも震災後初となる魚の水揚げがありました。刺し網漁船がスズキ、ヒラメなど50キロ程水揚げできたそうです。ただ海底のガレキなどが影響して普段の3分の1程度だったそうですが、これで亘理の漁業と観光(サーフィンを含め)の復興が加速できればと思います。
でも、サーフィンはもうしばらく我慢ですね!!
宮城県・荒浜
リアルサーフ 残間