“絆Into the future”のボランティア活動で1ヶ月間弊社がお世話になった「カトリック釜石教会」で波伝説のユーザー小玉さんが2度目のボランティア活動に行かれました。そのときの活動レポートを掲載させて頂きます。
6月30日(木)〜7月2(土)の丸3日間の日程で活動してきました。
☆1日目(6月30日)晴れ
釜石社協からの派遣で岩手県釜石市の廃校となった小学校へ。そこは、津波で流されてしまった写真や思い出の品(ランドセルやはがきやご位牌(いはい)など)が集まってくるところです。
私たちの今回の作業は、汚れてしまった写真をキレイにする修復や、キレイなアルバムに入れ替える……といったことと、閲覧スペースの掃除といった作業です。
みなさんの大切な思い出の写真のため、取り扱いには神経を使いました。被害にあってから時間がたってきてしまっているので、汚れが落ちないもの、無理に汚れを落とそうとすると写真のインクも落ちてしまうもの、状態がひどくて何も手を付けられないもの……などいろいろでしたが、少しでもキレイな状態で持ち主の方の手に渡るよう、できる限り最善を尽くす作業です。
修復をしている中、思い出の品を探す方々がいらっしゃいます。見付かって喜ばれる方、今回は見付からなかった方、涙を流されてる方、たくさんの思いが交錯しています。大事な品がひとつでも多くの持ち主の方の手元に帰ることを願わずにはいられません。
このようにたくさんの品物が並んでいます

津波の被害が甚大だった地区から集まってきた思い出の品々です
☆2日目(7/1)雨のち曇り
大槌町の中心地に立地するビジネスホテルの再開に向けてのお手伝い。
この日は、津波で被害にあったホテル内の備品をゴミとして搬出、キレイな状態になったところで、浸水してしまったフロアに石灰をまくという作業です。オーナーさんは、「皆さんが宿泊ができるよう、1日でも早く再開したい」という熱い思いを胸に抱かれていました。強い志に、こちらが勇気を頂きました。
作業前
作業後
☆3日目(7/2)晴れのち曇り(もや)
この日は大槌町仮役場に出向き、町役場の方と応援で来ている静岡県チーム(役所の方々)の方と一緒に仮設住宅に関係する仕事をさせて頂きました。
仮設住宅の入居についての説明会にいらした住民の方々の種々の証明書コピーをしたり、仮設住宅の抽選結果と説明会日時を電話で連絡する役目です。主に電話をかける役目を担っておりましたが、なかなか大変な仕事でした。直接住民の方とお話することになりますし、みなさんが仮設住宅に対して、どれほどの気持ちでいらっしゃたかを痛感するからです。希望どおりになった方とそうでない方、抽選のため致し方ないことではありますが、うまく言葉を伝えられたか、私も少し心配ではありますが……。
普通に生活していることが当たり前ではないということを改めて感じさせられました。思いを吐露される方もいらっしゃいましたし、ずっとお礼の言葉を述べられる方もいらっしゃいました。皆さんが1日でも早く仮設住宅に入居できますように……。
大槌小学校内にある仮役場の一部
小学校の窓から見た大槌町の現在の状態
以上が今回行った活動です。
前回訪問してからたった1ヵ月、しかし、大きな1ヵ月でもあります。釜石市も大槌町も目に見て分かるように、がれきが減っているのを感じられるところがあります。もちろん、まだまだ手付かずの個所も多々ありますが、少しでも変化を感じられて、正直うれしかったです。時は止まっているのではなく、着実に進んでいるのだなと。
ただ、もうひとつ感じたのが、ボランティアの数が激減していることです。なかなか足を運ぶのは大変なことではありますが、行ってみようかとちゅうちょしている方がいらっしゃたら、是非足を運んでみて下さい。本当に現地の皆さんは待っておられます。手はいくらあっても足りないくらいです。
毎回、少しずつしか活動ができませんが、継続してできれば……という感じです。
最後に町の様子です。
釜石市内はまだまだこのような個所が多数……

信号がつきました!ひとつしか発見できませんでしたが、うれしかったです
以上、活動報告でした。
波伝説ユーザー 小玉