英国・ウェーマス日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会より、2012オリンピックでセーリング競技の様子が届きました。
以下、日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会広報より引用。
[8月7日 ウェーマス発]
今日のウェーマスは曇天16℃。風は南西寄りの10〜12ノットでした。
日本チームの大会9日目、470級男子 原田・吉田組は決勝メダルレース進出を目指してフリートレース最終日の2レースを戦いました。残念ながら今日も振るわず17-15となり通算総合18位。メダルレース進出を逸し、全10レースを以って五輪競技終了の結果となりました。
一方の女子 近藤・田畑組は最初のレース(第7レース)を13位、続く第8レースをシングルの7位にまとめ、前日の総合順位から1番上げて総合10位との暫定成績が発表されましたが、第8レースの近藤組に対してブラジルから抗議が出され、現時点でプロテストペンディング(抗議のため成績保留)のため成績ならびに総合順位が保留となっています。
ジュリー団による審問は本来なら本日中におこなわれる予定でしたが、事情により明朝09:30(日本時間17:30)から開始されます。
抗議の内容は詳細未確認ですが情報をまとめると概ね次のようなものと思われます。
『2レース目(第8レース)の風下マーク回航中、前方にいたオーストリア艇がスピントラブルでセールダウンに手間取り、止まっていたところに後続のブラジル艇が接近。ブラジル艇はそれを避けるために大外に出て回航しようとしましたが、そこを通過しようとしていた日本艇がブラジル艇にスペースを空けなかった(ブラジルの主張)ことに対するブラジル艇から日本艇への抗議が提出されました。ブラジル艇の証言艇はオーストリア艇、日本の証言艇は中国となっています』
どちらに分があるかはジュリー団の裁決に委ねられています。
ブラジルの抗議が認められれば近藤組の失格となり、7点は取り消され、21点が与えられます。抗議却下となれば暫定成績どおりとなります。
【470級男子・原田 龍之介】
(五輪を終えて)
「今回の成績は悔しいですが実力通りの結果だったのかもしれません。調子もよかったのでもっと行けると思っていたのですが、力を発揮できませんでした。期間中日々自分たちのできる限りの努力をしたのですが、うまく行きませんでした。何もできないままに終わってしまった感があります。ダウンウインドが思うように走らず、抜かれてしまうケースが多く、それがその後の展開を苦しくしてしまいました。
外国勢は五輪に向けての調整が上手で、足元をすくわれてしまいました。
会社やマルチサポートなど環境的には万全でしたが、それに報いることができなかった無念さがあります」
【470級男子・吉田雄悟】
(五輪を終えて)
「今回、自分たちの思っていたスピードの走りができませんでした。それが課題でもあり反省でもあります。フリーの走りの改善が必要です。この辺りが世界との差です。風のあるところを走ることができませんでした。風を取って行かない限りはクローズの走りもうまくいかなくなります。
終わったという感じがしません。コンディショニングとかいろいろな面でマルチサポートをしていただき万全な体調でレースに臨めたのですが、悔しさが残ります。ゆっくり休んで今後のことを考えるつもりです」
【出場種目・日程・代表選手】
◆49er(フォーティー・ナイナー)級(ダブルハンド) 20か国
7月30日(月)〜6日(月)全15レース
≪4日・7日予備日≫ メダルレース8日(水)
☆ 牧野 幸雄・高橋 賢次組(トヨタ自動車東日本)
◆レーザーラジアル級(シングルハンド) 39か国
7月30日(月)〜4日(土)全10レース
≪2日・5日予備日≫ メダルレース6日(月)
☆ 土居 愛実(慶應義塾大学)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級男子 38か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 富澤 慎(トヨタ自動車東日本)
◆ウインドサーフィン RS:X(アールエス エックス)級女子 28か国
7月31日(火)〜5日(日)全10レース
≪3日・6日予備日≫ メダルレース7日(火)
☆ 須長 由季(ミキハウス)
◆470(ヨンナナマル)級男子(ダブルハンド) 27か国
8月2日(木)〜7日(火)全10レース
≪5日・8日予備日≫ メダルレース9日(木)
☆ 原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
◆470(ヨンナナマル)級女子(ダブルハンド) 20か国
8月3日(金)〜8日(水)全10レース
≪6日・9日予備日≫ メダルレース10日(金)
☆ 近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)