岩手・浪板ポイントの波情報をいただいている、K-SURFの杉本浩プロよりレポートが届きました。
震災当日の様子や現在の復興の様子など、レポートが届き次第、順次掲載させていただきます。
復興への道
町の瓦礫(がれき)はすべて片付くまでにまだ何年もかかるといわれている釜石。
赤旗が立っている家は、撤去。
釜石の町中は所々に赤旗が立っていて、ただでさえ津波で流された町はポツンポツンと建物が残っている状態。
赤旗の建物が壊されて無くなった後、そこに新たに建物は建てられるのでしょうか?
どんな町になるんだろう……。
まだまだ復興への道は遠い……。
町の復興が進まないと、海へは手を付けられない行政。
でも、私達はそれをただ待っているだけでは前には進めない。
まず私達が復興させる場所。
やはりそれは私達がいつもお世話になっている海。
サーフィンができる海。
今まで15年以上、真冬以外は毎月ビーチのゴミ拾いをしてきたサーファーの仲間達で、ビーチクリーンを開催することを決定しました。

◆ビーチクリーンの様子(1)
私達が長年、大会などでお世話になってきた大槌町。
私達で海のゴミ拾いをしていく事を伝え、担当の方からは「早くサーフィンも復興できると良いですね!」という言葉を頂き、何だかうれしい気持ちになりました。
サーフィンをする事に引け目を感じるような状況にもなっていますが、時が過ぎ逆に私達を応援してくれる人もいます。
でも、やはりただサーフィンをするのではなく、やるべき事をやってから!
第1回浪板海岸ビーチクリーンは、百か日後の大槌町合同慰霊祭の日に行いました。
献花・黙祷の後、みんなで松林のゴミ拾い。
この日は、県内外から約120名もの参加がありました。。
サーファーだけではなく、夏に浪板海岸に遊びに来る海水浴のお客さんや、きれいな浪板が大好きと言ってくれる遠くの仲間、本当にたくさんの方々に参加頂き、復興へ向けてみんなの気持ちが一つになっているのを感じました。
◆献花

◆ビーチクリーンに参加してくださったみなさん
小さい子供たちも一生懸命にゴミを拾い、埋もれている瓦礫(がれき)も拾い、炎天下の中、浪板の大きい瓦礫(がれき)はだいぶ片付きました。
でも、砂の中にはガラスの破片や釘などが埋もれていて、まだまだ危険。
次回のビーチクリーン(7/31)では、砂に埋もれた小さいゴミを取る予定。
ダイバーの方も来てくれて、海底もチェックしてもらう予定です。
◆今回集まったゴミ
少しづつではありますが、サーファーとして! 海を愛する者として! の復興は進みつつあります。
店の事はまだ何も手を付けられませんが、私達の愛する浪板海岸が元のきれいな海に戻る事を願っています。
岩手県・浪板
K-SURF 杉本浩