岩手・浪板ポイントの波情報をいただいている、K-SURFの杉本浩プロよりレポートが届きました。
震災当日の様子や現在の復興の様子など、レポートが届き次第、順次掲載させていただきます。
9/11震災から6ヶ月がたちました。
浪板海岸へ行く途中の町は、かつて家が立ち並んでいた場所も、今では雑草が生い茂っているだけ。店があった浪板もまた、雑草が生い茂り静まり返ったままです。
すぐ目の前の浪板観光ホテルも再開するとかしないとか……。そちらも、まだまだ悩んでいるようです。
海岸は、河口付近は砂が戻ってきているものの、正面は地盤沈下の影響で深くなったまま。
かつて砂浜だった場所は、波により浸食されています。
ここで再開することは可能だろうか……。
6ヶ月がたち、今後の不安はつのります。
今すぐ浪板へ戻ることはできないので、しばらくの間釜石市内に仮設店舗を借りることにしました。仮設店舗ができ上がるのは11月中旬ごろ。ただの箱物を渡されるため、そこから店内の準備を始めて、オープンできるのは12月かな?
北国で真冬のオープンとなります。
2年間入れる仮設店舗にいる間に、海の様子を見ていきながら、今後の事を仲間たちと相談しながら考えて行きたいと思っています。
町や商工会でも、観光業などの復興はまだまだ先の話。まずは、人が住む場所が優先。と、話されてました。
私たちでできることは私達でやらなければならない。
9/11浪板海岸では復興後3回目の海岸清掃を行いました。今後、日中は潮があまりひかなくなり、堤防に波がぶつかり炸裂(さくれつ)しているため、今年度のビーチクリーンは今回で終了です。来年度また5月ごろから始めたいと思っています。

ビーチクリーン
秋には行いたいと思っていた、復興のための大会も、今年は断念せざるをえませんでした。皆さんの安全と浪板の海の状況からいって、今年は無理でした。
いつもだったらゴールデンウィークには広い砂浜が戻ってくる浪板。
来年に期待して、きれいな浪板海岸を待っていたいと思います。
岩手県・浪板
K-SURF 杉本浩